赤面症(せきめんしょう)が原因で、対人関係を、苦手・苦痛とされている方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
赤面症を克服する方法について、まとめてみましたので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
目次
1. 赤面症とは
赤面症とは、
興奮などして、
顔面が赤くなってしまう、顔が紅潮してしまう、症状のことです。
通常、脳温は、およそ37℃ですが、それよりも、上昇すると、
通常の温度まで、冷やすために、脳が、顔にある毛細血管を拡張して、熱を、外に、にがそうとします。
これが、赤面であり、
このときに、顔を流れる血液が、肌から透き通って、顔が赤く見えるのです。
2. 赤面症の原因
赤面症の原因は、
①恥じ、怒りなどの「感情的原因」
②発熱、飲酒などの「生理的原因」
③寒い、暑いなどの「環境的原因」
の、3つが挙げられます。
特に、緊張症・あがり症の方は、
①「感情的原因」、恥ずかしさから、
- プレゼン、スピーチなど、人前で話すときに、
- 他人と対話するとき、電話するときに、
赤面してしまうことが、多いようです。
中には、友達と普通に会話するだけでも、赤面してしまう方も、いらっしゃいます。
赤面症が原因で、対人関係を、苦手・苦痛とされている方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
3. 赤面症を克服しよう! ~赤面を治す、6つの治療法~
①深呼吸しよう!
②ツボを押してみよう!
③首筋を冷やそう!
④薬
⑤森田療法
⑥話し方を身につけよう!
☆まとめ
①深呼吸しよう!
赤面しているときは、過呼吸であることが多いので、
深呼吸をすることで、呼吸が正常になり、一時的に、赤面を抑えることができる場合があります。
吸う息と、吐く息との割合が、およそ「1:2」になるように、深呼吸をくり返してみましょう。
呼吸の速さと深さを、自分で意識的に調整すれば、2~3分くらいで、自然に治まります。
②ツボを押してみよう!
労宮(ろうきゅう)を押してみましょう。
手のひらの真ん中、
手を開いて、薬指を曲げて、その先端が手のひらに付く場所にあるツボです。
緊張を緩和する効果があります。
刺激するときは、じっくり押して、ゆっくり離しましょう。
5秒×5回が目安です。
③首筋を冷やそう!
首筋には、肺以外の全身へ血液を送る動脈の本幹、直径2~3cmの人体最大の血管「大動脈」(だいどうみゃく、aorta)が走っています。
さらに、
首筋の大動脈は、脳に向かって、流れ込んでいます。
さらに、さらに、
首筋の大動脈は、肌の表面に近いところを、走っていますので、
外部から冷やしただけでも、よりダイレクトに血液を冷やすことができます。
つまり、
首筋を冷やすことは、脳温を低下させ、顔の毛細血管の拡張による放熱「赤面」を抑えるのに、非常に効果的だということです。
また、
首筋を冷やすことは、
交感神経(緊張する神経)を、和らげ、
副交感神経(リラックスする神経)を、呼び覚ましてくれます。
冷たいタオル、おしぼりやハンカチで、首筋を冷やしてみましょう。
冷却シップなど、首筋を冷やす、様々なアイテムが市販されていますので、
そちらを試してみるのも、いいかもしれません。
④薬
赤面症、専用のお薬はございません。
もちろん、赤面してしまう原因が、緊張、不安や恐怖といった、感情にあるのであれば、
これらの感情を和らげて、一時的に、赤面を抑えることができる可能性があります。
ですが、お薬で、一時的に、症状を改善させても、薬が切れると、また同じ症状が出てしまいますし、
お薬によっては、副作用(side effect)もございます。
服用するたびに、薬剤耐性(drug resistance)によって、どんどん薬の量が増えていってしまいますし、
終いには、薬物依存症(substance dependence)になってしまう危険性だって、あるのです。
つまり、
薬では、赤面症克服の、根本的な解決にならないばかりか、長期的には、健康を害してしまう、
ということです。
⑤森田療法
赤面症の克服には、その症状を受け入れてしまうこと、開き直ってしまうことが効果的です。
森田療法とは、日本の医師、森田正馬(もりた まさたけ)氏が考案したもので、
「赤面症の自分」を、肯定して受け入れ、
「赤面症でも、かまわない」という心情を得ることにより、
赤面症を克服しようとするものです。
ですが、結局は、精神論。
これだけで、赤面症が克服できるとは、思えません。
⑥話し方を身につけよう!
赤面症の克服には、話し方を身につけることが、非常に効果的です。
話し方を身につければ、上手に話すことができますので、恥をかくことはありませんし、何も恐れるものがないのです。
むしろ、羨望の眼差しを受けますし、社内での評価も、ぐっと高まることでしょう。
人前で話すことに自信が持てれば、赤面症とは無縁なのです。
ところが、
日本の一般教育課程では、話し方を身につけるための機会がほとんどありません。
(※欧米では、小学校から大学まで、話し方の教育が必修科目に組み込まれています)
話し方の教育を受けていないのですから、人前で話すことに自信が持てないのです。
人前で話すことで失敗し、恥をかくことを恐れて、赤面してしまうのです。
☆まとめ
①~④は、応急処置程度で、あくまでも、一時的なものに過ぎません。
赤面症を、根本的に解決するには、⑤精神論だけではなく、⑥人前で話す実力が必要です。
赤面症を克服するには、話し方を身につける必要があるのです。