次の日のことが気になって、眠れない…というのは、誰にでもある経験です。
緊張して眠れないときの対策法について、まとめてみましたので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
その前に、まずは、緊張の仕組み、メカニズムについて、勉強しましょう。
目次
1. 緊張の仕組み、メカニズム
私たちの体の情報は、
①脳と脊髄、そこから出ている神経の束「神経系」(nervous system)と、
②その神経系を経路として、体内の情報を伝達する物質「神経伝達物質」(neuro trans mitter)によって、
やり取りされています。
そして、緊張は、
①興奮の神経「交感神経」(Sympathetic nervous system)という、神経系、
②覚醒や興奮に関係している「ノルアドレナリン」(nor adrenaline)という、神経伝達物質が、
大きく関係しています。
ノルアドレナリンは、不安を感じたときに、活発に分泌され、
交感神経を、刺激し、
心拍数や体温、血圧を上昇させ、
動悸や発汗、震えなどの症状を、引き起こします。
これが、緊張・あがりであり、神経系のうち、交感神経が優位になった状態のことです。
2. 緊張して眠れないときの対策法
「次の日のことが気になって、眠れない…」
①「交感神経」
②「ノルアドレナリン」
そんなときに、気をつけるべきポイントは、
①抑制の神経「副交感神経」(ParaSympathetic nervous system)という、神経系、
②催眠や抑制に関係している「セロトニン」(serotonin)という、神経伝達物質、
です。
①「交感神経 VS 副交感神経」
②「ノルアドレナリン VS セロトニン」
緊張・不眠を、交感神経が優位になった状態を、改善しましょう!
緊張して眠れないときの対策法
☆お肉を食べよう!
☆太陽の光を浴びよう!
☆ぬるま湯に浸かろう!
☆お肉を食べよう!
【荒木式】ノンカーボ食事療法・ダイエット ~断糖食で元気な体を取り戻そう~ | 情報屋
神経伝達物質は、
- アミノ酸(タンパク質)
- ビタミン
- ミネラル
を、材料として作られています。
そして、これらの成分は、お肉にたくさん含まれています。
セロトニンは、
- トリプトファン
- ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB6
- マグネシウム
を、材料として作られていますし、
牛肉、豚肉、鶏肉、魚には、これらの成分が豊富に含まれています。
お肉なしには、緊張・不眠が、改善されることはありえません!
☆太陽の光を浴びよう!
太陽の光は、
セロトニン神経を活性化させ、
セロトニンの分泌を促してくれます。
太陽の光を浴びましょう。
15分程度で、十分です。
日焼けが気になる方は、手のひらだけでも、OKです。
室内でも、カーテンを開けて、太陽の光を取り入れる工夫をしましょう!
☆ぬるま湯に浸かろう!
お風呂を最適化しよう! ~入浴の頻度、順序、温度と時間、手順~ | 情報屋
お風呂の温度は、
欧米では「微温湯」(ぬるまゆ、ぬるゆ、びおんとう|36~38℃)が、好まれるのに対し、
日本では「熱い湯」(42℃~)が、昔ながらに好まれる傾向にあります。
「ぬるま湯」が、副交感神経を刺激し、抑制作用(リラックス効果)をもたらすのに対し、
「熱い湯」は、交感神経を刺激し、興奮作用(ストレス効果)をもたらすなど、
その神経系への作用は、対照的です。
「ぬるま湯」は、就寝前の入浴、
「熱い湯」は、活動前の入浴と、
場合によって、使い分けましょう。
湯船に浸かる時間は、
「ぬるま湯」が、およそ20分、
「熱い湯」は、およそ10分が、適当とされています。