「意外な研究結果があります」
落ち着いて話すことは、プレゼン・スピーチの基本ですが、これが裏目に出てしまうこともあるんです。
ハーバード大学、ビジネス・スクールの、アリソン・ウッド・ブルックス教授の研究によると、
①「私は、落ち着いている」と言って、スピーチを行うよりも、
②「私は、興奮している」と言って、スピーチを行ったほうが、
より魅力的なスピーチになったそうです。
この研究結果について、
ペンシルバニア大学、ウォートン・スクールの、アダム・グラント教授は、こう説明します。
…
人には、
①行動を慎重にさせる回路「ストップ・システム」(stop system)と、
②行動を促進させる回路「ゴー・システム」(go system)という、
2つの回路、システムがある。
①「私は、落ち着いている」と自分に言い聞かせることによって、「ストップ・システム」がオンになり、
消極的な印象を、聴衆に与えてしまった。
「恐怖や不安」という、強い感情は、
①「落ち着き」という、真逆の平静状態に変えるよりは、
②「興奮」という、同じように強い感情に転換したほうが、
より魅力的なスピーチになる。
…
つまり、
落ち着くこと、冷静になることも、重要ですが、
自分を、無理に落ち着かせると、それが、かえってダメになってしまう場合がある、
ということです。
緊張している、あがっているときには、
それをマイナスとしてではなく、プラスに転換して、あなたの魅力を爆発させましょう!
以上、『緊張・あがりは、魅力的なプレゼン・スピーチを行う、力になる!』でした。