「優しい笑顔は、自然にはできない」
優しい笑顔は、自然にはできません。
毎日、人と接する場面で必要とされているにもかかわらず、とっさにできる笑顔ではないのです。
目次
1. 人前で話すのも、コミュニケーションの一つ
コミュニケーションには、
①言語によるコミュニケーション「言語コミュニケーション」(バーバル・コミュニケーション)と、
②言語によらないコミュニケーション「非言語コミュニケーション」(ノン・バーバル・コミュニケーション)の、
2つがあります。
- 普段、人と話すときは、もちろんのこと、
- 人前で話すときも、
どちらのコミュニケーションの要素も、必要です。
人前で話すのも、コミュニケーションの一つだと、覚えておいてください。
2. 非言語コミュニケーションで一番重要なのは、笑顔
非言語コミュニケーションは、
- 表情、
- アイコンタクト、
- 姿勢・動作、
- 身だしなみ、
などを、挙げることができます。
話し方の初心者の方は、人前で話すとき、無表情になってしまいます。
一方、話し慣れている方は、表情豊かに、話します。
笑顔で話していると、楽しそうで、見ている側も、惹きつけられるのです。
3. 笑顔が作れないのは、練習不足
無表情になるのは、緊張して、固くなっているのも、あるのですが、
もともと、笑顔が作れない方が、多いように感じます。
この原因は、
日本では、「笑顔の訓練」が、あまりされていないからです。
ホテルなどのサービス業、飲食業、キャビン・アテンダント職に、就いてる方は、
「笑顔の訓練」を受けています。
一方、それ以外の方は、学生のときも、社会人になってからも、
「笑顔の訓練」を受けていないのです。
「笑うのに訓練は必要か?」
そう思われる方も、いらっしゃるかもしれません。
でも、
笑うのと、笑顔になるのでは、少し、違うんです。
4. 自然な笑顔の作り方
「笑顔」(smile、スマイル)には、
①「大笑い顔」(full smile、フル・スマイル)、
②「笑い顔」(half smile、ハーフ・スマイル)、
③「微笑顔」(quarter smile、クォーター・スマイル)、
の3つがあります。
①「大笑い顔」
「大笑い顔」は、おかしくて仕方のないときにする、笑顔です。
- 冗談を言ったり、
- 感謝の気持ちを述べるときなどにすると、
周りもつられて、笑顔になるでしょう。
ただし、人前で話すときには、あまり適していません。
②「笑い顔」
「笑い顔」は、顔がほころぶ、笑顔です。
一般的には、上の前歯4本が見えるような、穏やかな笑顔だと言われています。
目尻も下がり、何とも幸せそうな、笑い顔です。
③「微笑顔」
「微笑顔」は、歯を見せずに、口角を上げて、微笑みます。
母親が、赤ちゃんを見つめる眼差しのような、慈愛に満ちた、ほのかな笑みです。
これが、一番重要です。
人前で話すときは、この「微笑顔」が最適です。
作った笑顔ではなく、自然な笑顔で話している感じになるので、話を聞いている側も、好印象を抱きます。
「微笑顔」のポイントは、
- 口角と、
- 目尻です。
- 口角が上がり、
- 目尻に優しいシワが入れば、
いい感じになります。
1. 口角を上げる
割り箸を、前歯で、軽く噛んで、
その割り箸より、口角が少し上にくるよう、何度も動かします。
2. 目尻に優しいシワを作る
左右の目尻に、均等に、優しいシワが、少し入るように、
目尻の筋肉を、動かします。
最初は、目尻よりも、眉間(みけん)に、シワが入りがちですが、
そのうち、目尻を、動かせるようになります。
~優しい笑顔は、自然にはできない~
①「大笑い顔」と、②「笑い顔」は、練習しなくても、できます。
本当に愉快なときには、無理をせずとも、自然とそうなるからです。
しかし、③「微笑顔」は、なかなか、自然にはできません。
毎日、人と接する場面で必要とされているにもかかわらず、とっさにできる笑顔ではないのです。
ですので、
日頃から、練習して、身につけるしかありません。
☆終わりに
笑顔は、人を、惹きつけます。
相手やまわりに、安心感や信頼感を、与えるのです。
笑顔が絶えないと、あなたのまわりにも、人が絶えないことでしょう。
自然な笑顔を、身につけて、あなたのまわりを、幸せにしてあげてください。
口角を上げれば、人気も上がる