「話を聞きづらくするワースト5」は、
声が小さい
早口
語尾不明瞭
アクセントに癖がある
声質がよくない
です。
目次
舌を噛む、滑舌の悪い原因を改善・よくする「発声練習・ボイストレーニング」 ~①腹式呼吸法と②早口言葉~
どんなに内容がよくても、
蚊の鳴くような小さな声で、ボソボソ話していたのでは、聞いてもらえません。
生まれもった声質などは、変えられませんが、
正しい声の出し方や、適度なテンポで話すことは、日頃の心がけや練習で、十分、身につけられます。
まずは、自分の話し方を、客観的に、チェックしてください。
小型のテープレコーダーやボイスレコーダー、スマホなどで、
人と会話しているときや、人前で話しているところを、録音して、聞いてみることです。
自分の声の改善点に気づいたら、すぐに直しましょう。
①腹式呼吸法 ~声と姿勢のトレーニング~
発声練習をするにあたって、いつも、
- 正しく話す、
- 美しく話す、
- 力強く話す、
この3つを、心がけてください。
いい声で話すためには、姿勢を正すことが大切です。
声と姿勢は、密接な関係にあります。
声のきれいな人を観察すると、誰もが姿勢がいいはずです。
クラシックの声楽家や、アナウンサーなどは、男性も女性も、素晴らしい姿勢をしています。
これは、お腹から声が出ている証拠です。
お腹から声を出すためにも、腹式呼吸の練習をしましょう。
腹式呼吸は、まず、姿勢を正すことから、はじめます。
立っていても、座っていても、
- 背筋を、ピンと伸ばし、
- 胸を、張って、
- 手は、体の真横におろし、
- あごを、引いて、
- 体の力を抜きます。
この状態で、
鼻から、ゆっくりと、息を吸い、
お腹いっぱいになるまで、吸い込んでください。
そこで、3秒くらい止めて、
今度は、口から、ゆっくりと、吐き出し、
お腹の空気を、全部、吐き出します。
これを、毎日、5~6回、やってみましょう。
次に、吐く息にのせて、声を出してみます。
大きな声でなくてもいいですから、
口を大きく開けて、「ア~」と、苦しくなるまで、20~30秒、出し続けます。
同じ要領で、「イ~」「ウ~」「エ~」「オ~」と、
これも、一日、5~6回、繰り返し、行ってください。
この練習を、2~3週間、続けると、
力強く、よく透る声になります。
発声練習も、スポーツと同じで、トレーニングが必要なのです。
②早口言葉 ~あご、唇と舌のトレーニング~
今度は、腹式呼吸の吐く息にのせて、
「お綾(あや)や親にお謝り、お綾や八百屋(やおや)にお謝りとお言い」
と、言ってみてください。
これは、あごの体操です。
同様に、腹式呼吸の吐く息にのせて、
「武具、馬具、武具、馬具、三武具馬具、合わせて武具、馬具、六武具馬具」
と、言ってみてください。
これは、唇と舌の体操です。
必ず、一語一語、はっきりと、発音しなければいけません。
上手に言えるようになったら、だんだん早く、何回も、繰り返しましょう。
この練習をしていると、いつの間にか、姿勢が悪くなってきますので、
発声練習と同じように、姿勢を正し、口を大きく開けて、練習してください。
スピードを早めると、発音がくずれがちになりますので、
一語ずつ、はっきりと、発音するようにしましょう。
こうした練習を、日々、続けることで、
滑舌がよくなり、正しく聞きやすい発音を、身につけることができます。
こうした自信が、緊張・あがり症を抑える効果を生むのです。
①腹式呼吸や、②早口言葉の練習で、よく透る声になり、徐々に滑舌がよくなる