問題です。
Q:人前で話すときに、一番緊張する瞬間は、いつでしょうか?
目次
1. 人前で話すときに、一番緊張する瞬間とは?
人前で話すときに、大勢の目線を感じるのは、
ステージに上がり、マイクの前に向かって、歩いているときです。
大勢の目線を感じながら、「失敗しないように…」などと自意識過剰になり、
これから話すことで、頭の中がいっぱいになります。
無事に終えることだけを、考えているので、
- 歩き方が、せわしくなり、
- 顔の表情が、こわばり、
- 目線も、定まりません。
ようやく、マイクの前に立ち、お辞儀をするわけですが、
このとき、緊張・あがり症が、最高潮に達します。
聞き手から、目を離すのが、怖いので、
顔を前に向けたまま、中途半端なお辞儀をして、すぐに話し始める人が大半です。
きちんと、心の準備をしないため、
最後まで、硬い表情のまま、壇上で棒立ちになるなど、みっともない姿を、さらけ出すことになります。
2. 人前で話すときの緊張対策 ~「歩き方」「表情」「お辞儀」~
①「歩き方」と「表情」で、感情をコントロールする
②きちんと「お辞儀」をして、心の準備をする
①「歩き方」と「表情」で、感情をコントロールする
緊張・あがり症を、最小限に抑えて、落ち着いて話すには、
マイクの前に立ったときに、自分のペースで話せるように、気持ちを、コントロールすることです。
マイクに向かって、歩いているときは、
「私は、今、歩いている。胸を張って、かっこよく歩こう」
などと、その行為だけに、集中します。
そして、マイクの前に立ったら、
すぐには、声を出さないで、聞き手にわからないように、深呼吸をしましょう。
ゆっくりと、ひと呼吸、入れるだけで、
緊張・あがり症が、だいぶ、おさまります。
ここで、にこやかな表情を出せれば、申し分ないのですが、
「緊張・あがり症で、顔がこわばっているのに、笑顔なんて無理です…」
こう思われる方も、いるかもしれません。
ですので、
笑顔をつくるのが、難しければ、せめて、目を大きく開けるように、意識しましょう。
これだけで、顔の表情は、パッと、明るくなります。
顔の筋肉がほぐれると、体の状態もリラックスしてきて、落ち着きを、取り戻せます。
この状態になって、はじめて、
「皆さま、おはようございます」と、挨拶をして、
丁寧に、お辞儀をします。
②きちんと「お辞儀」をして、心の準備をする
「お辞儀なんて…」
こう軽く考える人もいますが、実は、この「お辞儀」が上手にできる人は、意外と少ないのです。
緊張・あがり症のために、多くの人が、ピョコンと頭を下げるだけで、しっかりと「お辞儀」をしていません。
このように、いい加減な「お辞儀」の状態で、話し始めると、
緊張・あがり症を、最後まで、引きずってしまいます。
ですので、
丁寧に「お辞儀」をして、落ち着きを、取り戻しましょう。
頭を上げたときには、驚くほど、落ち着いている自分に、気付くはずです。
これが、自分のペースをつかむコツです。
☆「お辞儀」の仕方には、ルールがある
お辞儀は、正しく起立することから、始まります。
まず、足のかかとを、そろえて、立ちましょう。
次に、ズボンの両脇にある縫い目に、手のひらを伸ばして、中指を軽くあて、
腰から、静かに、折るように曲げます。
背中を丸めて、頭だけを下げる人が多いのですが、
後頭部と背中は、一枚の板のように、一直線に保ち、腰から曲げます。
このときに、顔を前方に向けないで、
目線は、足のつま先から、1メートルくらい先を、見るようにしてください。
(女性の場合は、腰を曲げながら、両手を前にもってきて、そのまま前で組むといいでしょう)
- 45度の位置まで、腰を曲げ、
- そこで、3秒くらい止めてから、
- ゆっくり、体を起こします。
朝礼などで、話をするときも、
人前に出て、起立の姿勢を保ったら、
大きな声で、「皆さま、おはようございます」と言って、お辞儀をしましょう。
頭を下げたところで、聞き手から、「おはようございます」と、返事が返ってきます。
そして、
- 頭を上げてから、
- ひと呼吸、入れて、
- 話し始めましょう。
このように、話し始めると、
「話し手と、聞き手の、間の取り合い」が、うまくいきます。
しかし、急にやっても、なかなかできるものではありません。
何回も、練習して、完全に身につけるようにしましょう。
☆「お辞儀」をしないときには…
人前で話すにしても、お辞儀の合わない、フランクな場面もあります。
そのような場面では、聞き手・聴衆と息を合わせるのに、少しコツがいります。
以下の記事にて、紹介しておりますので、本記事と合わせて参考にして頂ければ幸いです。