あなたは、自分の言葉で、自分に暗示をかけていることに、気づいていますか?
暗示の威力は、実に強力で、体が確実に反応し、自分自身の能力までも、左右しているのです。
目次
1. プラスの暗示で、能力を開花させよう
①火事場の馬鹿力
②優秀な上司のもとに、優秀な部下は育たない
①火事場の馬鹿力
火事場の馬鹿力、という言葉がありますが、
「普段は重い荷物を持ったことのない人が、家財が燃え出したときに、炎の中から、100キロもある金庫を担ぎ出した」
という驚くべき、実話があります。
この他にも、
「買い物に出かけた主婦が、ふと、マンション5階のわが家を見上げたとき、
2歳になる自分の子どもが、踏み台を使って、手すりを乗り越え、今にも落下しそうになっているのを目にして、
すぐさま、30メートルの距離を走り抜け、落ちてきた、わが子を受けとめた」
という話もあります。
いずれの場合も、
当人は、なぜ、そこまでの力が出たのかわからない…と話しています。
このように、
人間には、本来、考えられないような、素晴らしい力が潜んでいます。
しかし、いつもは、この力をまったく発揮していないのです。
その原因は、「できるわけがない」という、強い考えをもっているからです。
元来、人間は、「暗示の力」に、非常に弱いのです。
②優秀な上司のもとに、優秀な部下は育たない
ビジネスの世界に、「優秀な上司のもとに、優秀な部下は育たない」という、格言があります。
優秀な上司は、部下の行動を見ていると、歯がゆくて、
つい、「役立たず」といった、ニュアンスの言葉で、叱責してしまいます。
そして、
部下は、マイナスの暗示をかけられ、本当に仕事ができない人材になってしまうのです。
…これとは、逆に、
そこそこの社員をつかまえて、次のように声をかけたら、どうなったと思いますか?
「〇〇課長が、君のことを、ほめていたよ。
君は周囲の人から誤解されているようだけど、本当は人の見ていないところで、一生懸命に仕事をしているし、責任感の強い人間だと言っていたよ」
その後、本人は、メキメキとやる気を出して、最後まで仕事をやり遂げる、責任感の強い社員に育ったそうです。
このように、
暗示は、人の行動に、多大な影響を与えるのです。
2. 前向きになれる言葉を使おう
私たちは、毎日、たくさんの言葉を使っています。
人と会話をしていないときでも、一人で考え事をしています。
このように、一日中、言葉を使っているわけですが、
あなたは、自分の言葉で、自分に暗示をかけていることに、気づいていますか?
暗示の威力は、実に強力で、体が確実に反応し、自分自身の能力までも、左右しているのです。
例えば、
- 「顔が赤くなり、必要以上にどもって、みんなに笑われないかな…」
- 「声が震えたら、どうしよう…」
などと思えば、本当に、その通りの現象が起きるのです。
一方、日頃から、あがり症を克服するための練習をしている人は、
- 「大丈夫。きっと、うまくいく」
- 「練習した通り、しっかり話せる」
と思っていますから、実際に、スピーチも成功して、さらに、自信をつけていきます。
このように、
- せっかくの能力を閉ざすのも、あるいは、
- 自分の能力を活性化させて、驚くような力を発揮するのも、
あなた自身の言葉であることを、忘れないでください。
言葉というのは、意味を伝える道具にすぎない…と思っていたら、大間違いです。
言葉は、現実をつくり出す、大きな力をもっています。
ぜひ、プラスの暗示をかけて、自分の潜在能力を活性化させていってください。
自分の考え癖を、点検しよう
「前向きな考え方 + 肯定的な言葉」
プラスの暗示で、能力を発揮しやすくなる