緊張する人・しない人には、決定的な違いがあります。
…それは、2つの立場・意識・視点の違いです。
目次
1. 緊張しない方法 ~緊張する・しないを分かつ、2つの立場~
自分が、どんなときに緊張するか、考えてみてください。
- 朝礼で自分の番がまわってきたとき
- 会議の席で発言しないといけないとき
- 何かの発表で人前に立ったとき
- 気になっている異性と話すとき
- 初めて会った人と、名刺交換するとき
- 偉い人から、突然質問を振られたとき
- 上司に嫌な報告をしなければいけないとき
- 人前で祝辞を頼まれたとき
- 自分には馴れない高級レストランに行ったとき
…どれも「見られている」と思ったときではないでしょうか?
- 朝礼で発表するときだって、
- 会議の席で発言するときだって、
相手やまわりに「見られている」と思うから、ドキドキするし、手足がブルっときたりするのです。
もちろん、
- あなたが朝礼を真剣に受けている場合や、
- 厳しくて怖い上司がいる場合は、
いい意味での緊張感はあると思います。
でも、
自分が発表する番でないときは、「見ている側」なので、手足が震えたりすることはないはずです。
- 初対面の人と話をするときだって、
- 偉い人と話をするときだって、
- 好きな異性と話をするときだって、
その相手に「見られている」と思うから緊張するのです。
- 名刺交換のときだって、
- お茶を出すときだって、
- 人前で字を書くときだって、
マナー通りにできているか、ヘタだと思われはしないか、
その相手・まわりに「見られている」と思うから緊張するのです。
面接者は、緊張するけど、面接官は、緊張しません。
なぜなら、面接官は、「見ている側」だからです。
ですが、偉い役員などが来ると、面接官でも、緊張します。
面接しながらも、自分が面接している姿を「見られている」と意識するからです。
☆緊張する場面では、誰よりも早く、その場所に行きましょう
- 会議の席であったり、
- 待ち合わせであったり…
あなたは、相手やまわりが、先にその場所で待っていたりすると、
少し、緊張したことはありませんか?
…それは、「見られている側」になるからです。
営業や交渉では、「先に待っていると、主導権を握りやすい」と言われています。
…それは、「見ている側」になるからです。
緊張する場面では、誰よりも早く、その場所に行きましょう。
そして、来る人の様子を、見ていればいいのです。
2. 緊張しない方法 ~緊張する・しないを分かつ、2つの意識~
学校で、先生は「見られている側」で、生徒は「見ている側」です。
生徒は「見ている側」ですから、緊張なんてしません。
ですが、先生に、質問され、当てられると、「見られている側」になり、緊張しだします。
一方、先生は、常に「見られている側」ですが、生徒の前では緊張しません。
この違いは、一体、何でしょうか?
…それは、生徒の様子を、一生懸命に見ている、つまり、『見ている意識』があるからです。
「見られている側」でも、『見ている意識』があれば、緊張しない、あがらないで済むのです。
『見ている意識』を持てば、どんな人でも、緊張しません。
緊張しない、あがらないためには、あなたが『見ている意識』を持つことです。
①相手やまわりを、見ないと、かえって緊張してしまう
すぐに緊張してしまう人、あがり症だという人は、相手やまわりを、見ていません。
そして、残念なことに、
…緊張・あがり症の本、話し方教室のほとんどが、相手やまわりを見ないような指導をしているのです。
それは、逆効果です。
『見ている意識』が、持てないからです。
相手やまわりを、見なければ見ないほど、緊張してしまうのです。
②相手やまわりを、よく見ると、緊張しない
相手やまわりを、見るからこそ、緊張は和らぎます。
相手を、しっかり、見るようにしてください。
人前にいるときは、まわりを、見るようにしてください。
- 最初から笑顔で味方になってくれている人を探したっていいですし、
- 男性なら女性、女性なら男性の、好みのタイプを探したっていいでしょう。
大切なのは、
『見られている意識』を捨てることではなく、『見ている意識』を持つことです。
3. 緊張しない方法 ~緊張する・しないを分かつ、2つの視点~
あなたは、相手やまわりを見ていますか?
自分が「見られている」ことばかり、意識していませんか?
…実は、すぐに緊張してしまう人、あがり症だという人には、決定的な特徴があります。
少し、厳しいかもしれませんが、もし、あなたがそうであるのなら、【自分のことしか考えていない】ということです。
例えば、あなたが、人前で話すことになったとします。
あなたが、頭の中で考えていることは、何でしょうか?
【自分視点】
- 「緊張しないか不安だ」
- 「うまく話せるかな」
- 「手足が震えたら嫌だな」
- 「顔が赤くなったらどうしよう」
- 「バカにされたくない」
- 「内容に自信がないけど、大丈夫かな」
- 「質問をしないでほしい」
- 「いい人に見られたい」
- 「すごいと思われたい」
…これって、全部、自分のことではないですか?
あなたの話を聞いてくれる相手のことなど考えないで、自分のことばかり考えていませんか?
…実は、私もそうだったから、よくわかるのです。
自分のことよりも、聞いてくれる相手のことを、考えてあげてください。
【相手視点】
- 「聞いている人にとって、分かりやすいだろうか」
- 「今の話は、ちゃんと伝わっているだろうか」
- 「相手に興味を持ってもらうように話すには、どうすればいいだろうか」
- 「忙しい中、自分の話を聞いてくれるなんて、本当にありがたい」
- 「最近、元気がない人が多いので、少しでも、元気づけてあげよう」
…相手のことを考えると、相手のことをよく見るようになるし、自然と『見ている意識』も高まります。
自分のことばかり考えるから、『見られている意識』が高まるのです。
よく緊張するという方は、もっと、相手やまわりに、気持ちを向けてください。
もっと、ちゃんと、見てあげてください。
…それが、【相手視点】に立つということです。
【自分視点】から、もっともらしく見せる必要なんてありません。
相手にとって、
- 少しでも、役立つものであったり、
- 少しでも、モチベーションの上がるものであったり、
- 少しでも、ハッピーになれるようなものであったり…
つまりは、
相手に気持ちを向けて話すことが、大切なんです。
【自分視点】に立つことは、『見られている意識』持つこと、緊張することです。
【相手視点】に立つことは、『見ている意識』持つこと、緊張しないことです。
☆まとめ
「見ている側」になる
「見られている側」でも、『見ている意識』を持つ
【相手視点】に立つと、自然と『見ている意識』が高まる