好かれる話し方のコツを、ご紹介いたします。
過去から未来へと、聴衆を導く方法です。
好かれる話し方のコツ ~ゴー・トゥー・ザ・レフト・テクニック~
「昨日、食べたものを、思い出してください」
「明日、どこにでも行けるとしたら、どこに行きたいですか」
…こんな質問をしたとき、多くの人が、自分の側からみて、
- 過去のときには、左側、
- 未来のときには、右側、
に、目線を向けます。
このことからも分かるように、人の潜在意識は、
- 左側を、過去、
- 右側を、未来、
として、認識しているのです。
この左右の認識を、スピーチに応用する方法が、「ゴー・トゥー・ザ・レフト・テクニック」。
人前に立つと、聴衆と話し手の左右が、逆になります。
話し手が認識していなければ、
「これから、もっと、もっと、売り上げをあげていきましょう!」
と、勢いよく振り上げられた手は、おそらく、右側へ掲げられるでしょう。
しかし、聴衆の側から見れば、それは過去のほう(左側)に向けられたことになるので、
「未来の話なのに、あれ?」
と、潜在意識がとまどってしまいます。
この場合、
話し手が、反対方向(左側)に表現すると、聴衆からみて、より気持ちのいいアクションになります。
他にも、
「昔は、だめだったけど…」という、過去の話をするときには、右側に立ち、
「今は、こんなに、よくなった」という、現在の話をするときには、中央に移動、そして、
「今後は、もっと、もっと、よくなるだろう!」という、未来の話をするときには、左側に立つようにします。
「左側 ← 中央 ← 右側」(Go to the Left)で、話してみると、話が、聴衆に、よりスムーズに伝わります。
「左側に向けて、左腕を振る、アクション」でも、いいでしょう。
…しかし、これは、相手の潜在意識をリードする、高度なテクニックですので、
必ずしも、はじめから、意識する必要は、ないかもしれません。
人前でのスピーチが楽しめるようになったら、あなたも、ぜひ、実践してみてくださいね。