実は、ドライマウスの一番の原因は、薬の副作用にあります。
一般に処方される、お薬のおよそ80%は、口内乾燥を、引き起こすんです。
目次
1. ドライマウスの症状
「ドライマウス」(dry mouth)とは、
唾液の出が、減少し、
口(mouth)が、渇いた(dry)、状態のことです。
歯科医学においては、
口の中(口腔〈こうくう〉)が、乾燥する症状、
「口腔乾燥症」(こうくうかんそうしょう、Xerostomia)と呼ばれています。
口の中が、乾燥すると、
特有の不快感をはじめ、
- 虫歯
- 歯周病
- 口内炎
- 口角炎
- 味覚障害
- 舌苔(ぜったい)
- 舌痛症(ぜつつうしょう)
- 嚥下障害(えんげしょうがい)
- スムーズに話すことができない「どもり」「吃音」(きつおん)
- 正しい語音をつくることができない「構音障害」(こうおんしょうがい)
といった、様々な弊害をもたらします。
2. ドライマウスの原因と対策
ドライマウスの原因は、
唾液の出が、減少すること、
唾液の分泌量が、低下することにあります。
唾液の分泌量低下には、
- 緊張
- 加齢
- 喫煙
- ストレス
- 薬の副作用
- 食のバランスの偏り「偏食」(へんしょく)
など、様々な原因が存在します。
☆薬の副作用 ~薬には、慎重になろう~
実は、ドライマウスの一番の原因は、薬の副作用にあります。
一般に処方される、お薬のおよそ80%は、口腔乾燥を、引き起こすんです。
通常は、薬の服用を中止すれば、元に戻りますが、
まれに、回復しないこともあるそうです。
薬には、慎重になるべきでしょう。
☆緊張 ~あがり症を克服しよう~
唾液の分泌量は、興奮の神経「交感神経」(Sympathetic nervous system)によって、調整されています。
緊張すると、覚醒や興奮に関係している「ノルアドレナリン」(nor adrenaline)という物質が、活発に分泌され、
交感神経を、刺激し、
結果として、唾液の分泌量が、少なくなってしまうのです。
残念ながら、「緊張すると、口が渇く…」という、人体の仕組み、メカニズムを変えることは、決して、できることではありません。
人間、本来に備わった、正常な体の働きだからです。
しかし、口の渇きの原因「緊張」を和らげることは可能です。
緊張を和らげるには、不安や恐れをなくすこと、強い自信を持つことが必要です。