パキシルは、SSRIという、第三世代のお薬です。
SSRIについては、以下の記事にて、基本的なことからまとめてありますので、本記事と合わせて参考にして頂ければ幸いです。
目次
1. パキシル錠
「パロキセチン」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%BB%E3%83%81%E3%83%B3
一般名「パロキセチン」。
商品名「パキシル」錠は、スミスクライン社で開発された、
選択的セロトニン再取り込み阻害薬「SSRI」(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)です。
(※詳しくは、SSRIの記事にて)
- 5mg錠
- 10mg錠
- 20mg錠
があり、
2012年からは、
内容成分が徐々に放出されて、効果が持続するように作られた、徐放薬「パキシルCR」(Controlled Release、コントロールド・リリース)錠が、
- 12.5mg錠
- 25mg錠
同社より、販売されています。
2. パキシルの効果
「パキシル錠10mg」http://あがり症.net/archives/1131
パキシルの効果は、残念ながら、
軽度~中度の症状には、効果が非常に小さいか、全くなく、
症状が重くなるに連れて、効果が出はじめ、
極めて重度において、やっと「臨床的に有意」と言えるレベルです。
統計的にも、臨床的にも、有効性が確認できません。
3. パキシルの副作用
「パキシルCR錠12.5mg」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%AD%E3%82%AD%E3%82%BB%E3%83%81%E3%83%B3
パキシルの副作用は、
- 吐き気
- 倦怠感(けんたいかん)
- 口が渇く
- めまい
- 便秘
- 頭痛
- 食欲不振
など
- 錯乱、発熱、発汗、震え、けいれんなどの「セロトニン症候群」
- 体の強い硬直、震え、意識がはっきりしない、発汗、高熱などの「悪性症候群」
- 幻覚、錯覚、妄想などの「意識障害」
- 「肝機能障害」
などの、重大な副作用
減量ないし断薬すると、
- 気分や体調が、悪くなったり、
- 寝込んだり、
何らかの拍子に、うつや不安が再発します。
- めまい
- 知覚障害
- 睡眠障害
- 吐き気
- 震え
- 発汗
- 耳鳴り
- うつや不安の再発
などの、深刻な離脱症状・禁断症状「SSRI離脱症候群」
うつ病や不安障害を、かえって重くしてしまうばかりか、
薬をやめることも、困難になってしまうのです。
パキシルは、
うつや不安への効果は確認できず、
また、安全性も確認できず、
有害性ばかりが報告されています。
効果的で、安全だとして、販売されたため、
米国では、30億ドルの訴訟を行われました。
他のSSRIと比較しても、危険性が高いのです。
SSRI全般については、以下の記事にて、基本的なことからまとめてありますので、合わせて参考にして頂ければ幸いです。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬「SSRI」とは ~SSRIの効果と副作用~