ジェイゾロフトは、SSRIという、第三世代のお薬です。
SSRIについては、以下の記事にて、基本的なことからまとめてありますので、本記事と合わせて参考にして頂ければ幸いです。
目次
1. ジェイゾロフトという薬
「セルトラリン」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%B3)
一般名「セルトラリン」。
商品名「ゾロフト」、日本の「ジェイゾロフト」は、
ファイザー社で開発された、
選択的セロトニン再取り込み阻害薬「SSRI」(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)です。
(※詳しくは、SSRIの記事にて)
- 25mg錠
- 50mg錠
があり、割線の入った、白色の錠剤です。
2. ジェイゾロフトの効果
「ジェイゾロフト錠25mg」(http://あがり症.net/archives/1131)
ジェイゾロフトの効果は、残念ながら、
軽度~中度の症状には、効果が非常に小さいか、全くなく、
症状が重くなるに連れて、効果が出はじめ、
極めて重度において、やっと「臨床的に有意」と言えるレベルです。
統計的にも、臨床的にも、プラシーボ(偽薬)に近い効果しか、確認できません。
3. ジェイゾロフトの副作用
「ジェイゾロフト錠50mg」(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%B3)
ジェイゾロフトの副作用は、
- 頭痛
- ふるえ
- 口の渇き
- 「肝機能障害」
- 吐き気、下痢などの「胃腸障害」
- めまい、傾眠(けいみん)などの「意識障害」
など
特に、「胃腸障害」は、もっとも多くみられる、副作用です。
セロトニンは、
脳内に、10%未満、
脳外に、90%以上、特に、胃腸に集中しています。
そのため、胃腸が刺激され、吐き気や下痢などの「胃腸障害」が生じるのです。
ジェイゾロフトは、抑制の「セロトニン」のほか、興奮の「ドーパミン」「ノルアドレナリン」の再取り込みも、阻害しますので、
「鬱」(うつ)とは反対に、さわがしく落ち着かない「躁」(そう)を、誘発する危険性があります。
(※例えば、緊張してしまう、あがってしまうなど)
また、重大な副作用として、
- 錯乱、発熱、発汗、震え、けいれんなどの「セロトニン症候群」
- 体の強い硬直、震え、意識がはっきりしない、発汗、高熱などの「悪性症候群」
など
そして、深刻な離脱症状・禁断症状、
- めまい、知覚障害、睡眠障害、吐き気、震え、発汗、耳鳴り、うつや不安の再発などの「SSRI離脱症候群」
SSRI全般については、以下の記事にて、基本的なことからまとめてありますので、合わせて参考にして頂ければ幸いです。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬「SSRI」とは ~SSRIの効果と副作用~