「レクサプロ」(http://あがり症.net/archives/1131)
レクサプロは、SSRIという、第三世代のお薬です。
SSRIについては、以下の記事にて、基本的なことからまとめてありますので、本記事と合わせて参考にして頂ければ幸いです。
目次
1. レクサプロの特徴
一般名「エスシタロプラム」。
商品名「レクサプロ」錠は、
デンマークのH. Lundbeck A/S社により、合成・開発された、
選択的セロトニン再取り込み阻害薬「SSRI」(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)です。
(※詳しくは、SSRIの記事にて)
既存のSSRIの中では、
最も、選択的(Selective)に、およそ、セロトニン(Serotonin)のみに作用し、
最も、継続性・有効性の高い、SSRIとして、評価されています。
日本では、
- レクサプロ10mg錠が、
製造・販売されています。
2. レクサプロの効果
レクサプロの効果は、残念ながら、
軽度~中度の症状には、効果が非常に小さいか、全くなく、
症状が重くなるに連れて、効果が出はじめ、
極めて重度において、やっと「臨床的に有意」と言えるレベルです。
SSRIの中では、最も優秀ですが、やはり、プラシーボ(偽薬)に近い効果しか、確認できません。
3. レクサプロの副作用
レクサプロの副作用は、
- 頭痛
- 眠気
- 「肝機能障害」
- 吐き気、下痢などの「胃腸障害」
- めまい、傾眠(けいみん)などの「意識障害」
など
セロトニン濃度が過剰になることによって起こる、重大な副作用、
- 錯乱、発汗、発熱、震え、けいれんなどの「セロトニン症候群」
- 不安、焦燥、不眠、敵意、衝動性、パニックなどの「賦活症候群」(ふかつしょうこうぐん)
SSRI服用量の減量ないし断薬よって起こる、深刻な離脱症状・禁断症状、
- 知覚障害、睡眠障害、うつや不安の再発などの「SSRI離脱症候群」
SSRI全般については、以下の記事にて、基本的なことからまとめてありますので、合わせて参考にして頂ければ幸いです。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬「SSRI」とは ~SSRIの効果と副作用~