「デプロメール」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)
「SSRIには、ほとんど効果がありません」
症状が改善したケースが、およそ3割、悪化したケースが、およそ3割。
これは…心理トリックです。
SSRIにはプラシーボ(偽薬)としての効果しかないと思うんです。
それなのに…副作用だけはあるんです。
目次
1. SSRIとは
「パキシル」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)
私たちの体の情報は、
脳と脊髄、そこから出ている神経の束「神経系」と、
その神経系を経路として、体内の情報を伝達する物質「神経伝達物質」によって、
やり取りされています。
「セロトニン」(Serotonin)は、その神経伝達物質の一つとされ、
感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがあると考えられています。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬「SSRI」(Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)は、
- 選択的(Selective)に、
- およそ、セロトニン(Serotonin)のみに作用し、
- その吸収、再取り込み(Reuptake)を、
- 阻害(Inhibitors)することによって、
セロトニンの絶対量を、増やし、セロトニン不足を、解消しようとする、お薬です。
従来の抗うつ薬・抗不安薬は、副作用が多く、敬遠されていました。
SSRIは、副作用を少なく、より選択的に作用することを目的として開発された、新薬、
あらゆる精神疾患(精神病)に対して、幅広く作用する、第三世代のお薬なんです。
☆日本で販売されているSSRI
①フルボキサミン
世界初のSSRI
・ソルベイ社の「ルボックス」
・明治の「デプロメール」
②パロキセチン
・スミスクライン社の「パキシル」
③セルトラリン
・ファイザー社の「ゾロフト」
(※日本では、ジェイゾロフト)
④エスシタロプラム
・「レクサプロ」
の4種類
2. SSRIの効果
「ジェイゾロフト」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)
SSRIの効果は、残念ながら、
軽度~中度の症状には、効果が非常に小さいか、全くなく、
症状が重くなるに連れて、効果が出はじめ、
極めて重度において、やっと「臨床的に有意」と言えるレベルです。
従来の抗うつ薬・抗不安薬は、副作用が多いですし、
SSRIは、ほとんど効果がありませんので、
いずれにしても、
「心に、お薬は必要ない」と言えるでしょう。
3. SSRIの副作用
「レクサプロ」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)
SSRIの副作用は、従来の抗うつ薬・抗不安薬とは異なった、独自のものです。
セロトニン濃度が過剰になることによって起こる、
- セロトニン症候群
- 賦活症候群(ふかつしょうこうぐん)
恐怖感がなくなり、さらに衝動性が高まることによって起こる、
- 敵意
- 攻撃性
SSRI服用量の減量ないし断薬よって起こる、離脱症状・禁断症状、
- SSRI離脱症候群
など
「百害あって、一利なし」です。