「インデラルを、本当に重要なときにだけ、服用すれば…」
「インデラルを服用して場慣れすれば、薬に頼らなくても大丈夫になるのではないか…」
このような甘い考えをお持ちでしたら、今すぐ、捨てて下さい。
目次
1. あがり症の薬「インデラル」とは
「インデラルの構造」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(http://ja.wikipedia.org/)
交感神経への刺激(興奮作用)を遮断する薬の主流をなす「β遮断薬」。
有名なものに、アストラゼネカ社の「インデラル」(プロプラノロール、propranolol)があります。
元々は、高血圧や狭心症などのお薬として使用するものでしたが、
突発的な動悸や緊張を抑える薬としての効果もあることで、
近年では、テレビに出る「芸能人」、プレゼンを行う「ビジネスマン」、面接前の「就活生」など、
病気でない、健康な方でも、あがり症のために服用するケースが多くなっています。
例えば、暴力団との親密な交際が発覚し、芸能界を引退した「島田紳助」(しまだ しんすけ)さんは、
必ず、本番前に、お薬を飲んでいたそうです。
2. あがり症の薬「インデラル」販売は、薬事法違反
インデラルは、
かつては、医師の処方箋(しょほうせん)なしで買える「市販薬」でしたが、
現在では、医師の処方箋(しょほうせん)なしでは買えない「処方薬」とされ、
店舗販売はもちろん、インターネットや電話による通信販売も禁止されています。
ところが、
「個人輸入の通販であれば、自宅に居ながら処方箋不要で購入することができます」などと謳う、
薬事法に反して販売している事業者が跡を絶ちません。
3. あがり症の薬「インデラル」の副作用
心療内科では、誰でも、簡単に、インデラルを手に入れることができます。
「薬が欲しい」と、一言、いうだけです。
当たり前の話ですが、病院もビジネスであり、営利を目的としています。
薬が売れたら、繁盛です。
ですが、気をつけて下さい。
一部では、患者をクスリ漬けにして、カモにする、悪質な心療内科もあります。
リピーターを増やすことがビジネスの基本なのです。
「インデラルを、本当に重要なときにだけ、服用すれば…」
「インデラルを服用して場慣れすれば、薬に頼らなくても大丈夫になるのではないか…」
このような甘い考えをお持ちでしたら、今すぐ、捨てて下さい。
薬で、一時的に症状を改善させても、薬が切れると、また同じ症状が出てしまいます。
服用するたびに、薬剤耐性(drug resistance)によって、どんどん薬の量が増えていってしまいます。
終いには、薬物依存症(substance dependence)になってしまう危険性だって、あるのです。
インデラルには、
- 頭痛
- 疲労感
- 倦怠感
- 眠気
- めまい
- 息苦しさ
- 心拍数が異常に減少する状態「徐脈」(じょみゃく)
- 喘息を悪化させる
などの、副作用(side effect)、
特に、長期服用により、
- 幻覚を見る
- 悪夢を見る
- 不眠症
といった、症状も報告されています。
つまり、
薬では、あがり症克服の、根本的な解決にならないばかりか、長期的には、健康を害してしまう、
ということです。
4. あがり症の薬「インデラル」では、あがり症を克服できない
インデラルは、ドキドキや震えには効きますが、
それは、あくまでも、一時的なものです。
また、不安に効くお薬ではありませんので、
いくら飲んでも、安心感を得られることは、ありません。
つまり、
インデラルでは、短期的にも、長期的にも、あがり症が克服されることはない、
ということです。
もちろん、不安に効く、抗不安薬「デパス」などのお薬もあります。
ですが、いずれにしても…
それは、やはり、一時的なものです。
お薬では、あがり症が根本的に解決されることはないのです。
あがり症を、根本的に解決するには、人前で話す実力が必要です。
あがり症を克服するには、話し方を身につけることが必要なのです。
☆まとめ
インデラルの販売は、薬事法違反
インデラルには、副作用がある
インデラルでは、あがり症を克服できない