好かれる話し方のコツを、ご紹介いたします。
聴衆に参加させて、聴き手を主役にする方法です。
目次
好かれる話し方のコツ ~目線はずしテクニック~
話し方の本などを読むと、
「人前に立ったら、聴衆にアイコンタクトをしよう!」
「人前に立ったら、会場全体を見渡そう!」
…なんていう、アドバイスを、よく目にします。
確かに、後ろの人まで、しっかりと目線を送って、アイコンタクトができたら、
聴衆は「ちゃんと自分のことも見てくれているんだ…」と、嬉しくなるかもしれません。
しかし、それをする前に、聴衆からの「目線」に圧倒されてしまう…という人も、少なくないでしょう。
プレッシャーになりやすい、大勢の「目線」。
それを、一瞬にして、軽くしてしまう方法があります。
それが、「目線はずしテクニック」です。
- 「ちょっと、お隣の方と、目を合わせてみてください」
- 「今日、ここにいらっしゃった目的を、少しだけ考えてみてください」
- 「〇〇さんとの思い出を、何かひとつ、思い出してみてください」
…このように、
聴衆に、何かお題をやっていただいたり、質問を投げかけることで、目線は、いったん、自分のほうから、外れます。
また、コツとして、
相手に何かしてもらうときには、時間を決めて、取り組んでもらうと、いいでしょう。
「隣の人と自己紹介してください」よりも、
「3分間で、隣の人と自己紹介してください」のほうが、
脳が、力を発揮してくれます。
こうすることで、
- 自分が、楽になるだけでなく、
- 参加者の潜在意識に、「私は、能動的に、ここに参加してるんだ…」という、参加意識を埋め込むことができます。
有意義な時間にするためにも、「目線はずしテクニック」を使ってみましょう。
☆拒否姿勢の人にも、効果的
思いっきり、のけぞって、腕組みや足組みをしているような、やりづらい聴き手がいた場合にも、本テクニックは、効果を発揮します。
その人の「心の扉を開けるカギ」となるのです。
腕も、足も、表情もほぐれ、
どんどん、笑顔が増していって、いい空気になるでしょう。
もちろん、スピーチの時間や内容にもよるので、
どんなときでも、このように、体や心をほどくことができるとは限りません。
しかし、ひとつだけ、覚えておいて欲しいことがあります。
このように、腕や足を組んで、思いっきり拒否の姿勢をしている人というのは、
多くは、自分の内面を見られることが恥ずかしい、あるいは、それを怖がっている「かわいらしい人」だということです。
ですので、何も恐れずに、優しい笑顔をもって、接してあげましょう。
何かお題をやっていただいたり、質問を投げかけることで、目線を外すことができる
目線を外すだけでなく、参加意識を埋め込むことができる
拒否姿勢の人の「心の扉を開けるカギ」となる